証人としての人生-5
エホバの証人をしていたころ私がどう感じていたかは、次のような短い話で説明することができます。私は子供の、「リーダーに従え」ゲームを延々とやっていたような気がします。このゲームで大冒険が始まります。リーダーの後について曲がりくねった道を進み、輪を飛び抜け、そして岩を上ります。他の子供と遊ぶのは楽しいものです。とげとげの藪(やぶ)やどろどろのぬかるみを抜けて進みます。岩を上るときに転んだり、切り傷を負ったりする子がいます。列の後ろにいる子が小声で尋ねます。「ぼくらをどこに連れていくの?怪我してる子もいるんだよ!」すると前の子に頭を殴られます。リーダーは怒鳴ります。「ボクはおまえらより賢いんだぞ。行き先は分かってる。ゲームを続けるんだ。付いて来い」。ついに小さな子はリーダーも自分と同じ、ただの子供だということに気づきます。怪我をするのが嫌になり、ゲームももう楽しくありません。そして一人で遊ぶか他の子を探して一緒に遊ぶことにします。「リーダーに従え」ゲームをやめると意地悪な子が叫びます。「もう一緒に遊んでやらないぞ。おまえなんて友達じゃない」。

私は協会がこのところ行ってきた変更によって、全く別の集団に生まれ変わるのではないかと思います。おそらく大多数の「忠実」な証人は気づきもしないでしょう。私は記念式の出席数が1998年に前年から42万6千人減少したことに気づきました。目を覚ました人が決して少なくないということでしょう。この集団は「霊的パラダイス」であると宣伝していますが、多くの人にとって霊的強制収容所と化しています。

私は元エホバの証人にアドバイスしたいと思います。「思いやりを持ち、そして礼儀正しくありなさい!どんなときでも!」と。

排斥されたり、家族や友人に断絶されても、常に彼らに話し掛けなさい。親や友達に電話をしなさい。彼らが返事の電話や手紙を送ること、あるいは話し掛けることを拒否し続けるなら、彼らは神のみ前で不親切であったことの責任を取らなければならないでしょう。あなたの方から踏み出して、一緒にいて安心できる人を求めるなら、喜んで親切にしてくれる人は世の中にもっとたくさんいます。

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