事件簿 前書き-2
「彼らは盲目の案内人なのです。それで、盲人が盲人を案内するなら、二人とも穴に落ち込むのです。(マタイ15:14)

偽善的な体質が合っているという人は今のままで良いかもしれないが、多くのエホバの証人はそうではないはずである。真実を知り、偽善か真理か、真の崇拝か組織崇拝か自らの信仰で選ぶ権利がある。

現在、ものみの塔協会はひたすら真実を覆い隠そうと努めている。おそらく今後は、ますます内部統制を強めてゆくものと予想される。エホバの証人に真実を伝えるのは非常に難しくなると思うが、この本がその点で少しでも役立てばと願っている。

さらに私たちは、本書の発行が「天の法廷に対する広島会衆の提訴である」と考えている。

ものみの塔協会は自らをエホバの証人と称しながら、偽善と組織崇拝を行って神の名を汚し続けている。成員に非常に重いくびきを課し、エホバの神性に敵対し続けている。もし神がこのような状況を許し、今後も放置しておくなら、その存在と神性が問われることになろう。

果たして本当に神はエホバなのか。エホバは天と地の主権者で、決して侮られるような方ではないということを立証するのか。

それとも、単に名目上の存在にすぎず、何ら実質のない神なのか。エホバとは統治体、ものみの塔協会の言いなりにしかならないような神なのか。
私たちはこの事件簿を天の法廷に対する提訴として発行することにより、これらの点を確かめたいと思っている。

※できればものみの塔協会や事件の当事者たちの反論や異議を載せたいと思い、その旨を伝えてみたが、ものみの塔協会からは何の連絡もなかった。また、小熊幸弘氏は、藤原、瀬野、笹山氏等の当事者を代表してこの原稿の受け取りを拒否した。
→1章 広島会衆の歩み-1
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